2007年02月18日

007とシャンパン【You Only Live Twice(007は二度死ぬ)】

You Only Live Twice(007は二度死ぬ)1967年公開

007映画シリーズ第5作目となるこの作品では、日本が舞台になっています。
この頃の欧米の日本を見る目は、まだまだ発展途上国(当時で言うと後進国)としてのもの、
そのため突っ込みどころ満載ですが、ここでは
2つの場面だけクローズ・アップしたいと思います。



ジャームズ・ボンドがエンパイア科学のフィッシャー社長に扮して、オーサト科学のオーサト社長(悪役)に面会する場面。
秘書のミス・ブラントも悪役です。

ブラント:シャンパンを
May we offer you a glass of champagne?
ボンド:結構 朝からは
No, thank you. It's too early in the morning for me.
ブラント:本当に?
You're quite sure?
ボンド:(ああ)
Quite sure.
オーサト:私は朝 1杯飲む
I always take a glass in the morning.
オーサト:いかがです
You should try it.
ボンド:肝臓に悪い
It's bad for your liver , isn't it?
オーサト:一日が輝きますよ
Nonsense. It adds a sparkle through the day.
ボンド:(そうでしょうね)
Sure it does.
ブラント:ドンペリニヨン '59年ものです
A Dom Pérignon '59, Mr.Fisher.
ブラント:召し上がれば?
Are you really sure you won't change your mind?
ボンド:そこまで言うなら
Well, if you insist.
オーサト:どうぞ お掛けを
Please be seated, Mr.Fisher.
ボンド:(ありがとう)
Thank you.

今回はジェームズ・ボンドが自ら選択したわけではありませんが、ドン・ペリニヨンは'59年ものになっています。
やはり「ドクター・ノオ」から5年が経過し、年代もスライドさせているのでしょうね。

もうひとつはおなじみのウォツカ・マティーニを飲むシーン、場所は和洋折衷のヘンダーソン宅。
ヘンダーソンはマティーニをボンドへ渡し、

ヘンダーソン:かきまわしただけだが よかったかな
That's stirred, not shaken...that was right, wasn’t it?
ボンド:結構
Perfect.
ボンド(乾杯)
Cheers.

なんだと?

このシーンについては、監督のルイス・ギルバートもミスを認めています。
台本では“シェイクしただけだが”になっていたそうです。
しかし、そうなると別の疑問が・・・
実際の動作としてはステア、それも簡単にかきまわしただけなのです。
セリフが違っていたら、それはそれで不整合。なにかのギャグのつもりだったのでしょうかね?

このウォツカ、ヘンダーソンがボトルを握ってはっきりはわかりませんが、
ストリチナヤ(STOLICHNAYA)ではないかと思われます。
少なくともスミノフではありません。
なぜなら、この後の会話で、

ボンド:ロシアのウオツカか
Russian vodka. Well done.
ヘンダーソン:ソ連大使館のドアマンから手に入れた
I get it from the doorman at the Russian embassy... amongst certain other things.

アメリカのスミノフではないということですね。

この後、敵のところでタイのウォツカを飲んで顔をしかめますが、そこは映像をご覧になってください。

最近のスミノフは韓国製のようです。
実はこれがバーテンダーの間では、凍ってしまうものがあると不評。


posted by ロレンス at 21:58| 可視化テーマ(007) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする